滋賀県警は23日、高齢者をだまして仏像を無理矢理売りつけたとして、詐欺と特定商取引法違反(不実の告知、書面交付義務違反)の疑いで、東京都千代田区の通販会社「アートコアコーポレーション」の社長、玉木文博容疑者(54)=東京都中央区=と、同社の元従業員ら4人を逮捕した。5人はいずれも容疑を認めている。
逮捕容疑は昨年2月14日から同12月18日ごろにかけて、兵庫、埼玉、沖縄の3県に住む当時86~90歳の男女3人の高齢者宅に、「木彫りの観音様のお届物です。あなたが注文していることに間違いないのだから、購入していただかないと困ります」などと嘘の電話をかけ、仏像の代金として複数回にわたって、3人にそれぞれ現金42万円を振り込ませ、だまし取ったなどとしている。
県警によると、名簿業者から入手した叙勲受章者リストなどを使い、高齢者を狙って電話をかけていた。仏像は2万円程度で市販されていたものとみられ、被害者の約9割は80代以上で、昨年1年間で被害者は全国で100人以上、被害総額は約4千万円超に上る。同社は「日本書芸センター」の社名で仏像を売りつけており、平成29年ごろから詐欺行為をするようになったという。
県内では、草津市や大津市などで被害が確認されており、県警は過去数年にわたって被害が及んでいるとみて捜査を進めている。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース